君が嘘をついた

脚本・野島伸司 演出・光野道夫

出演者:三上博史 麻生祐未 工藤静香 大江千里 鈴木保奈美 布施博 宇梶剛士 井上彩名 地井武男

 

第4話「君の嘘がバレた!!」

 

「お電話お待ちしているんですよ、いつも。ひょっとしてグレープフルーツ皮まで食べちゃったとか?」

前回の怖すぎる電話番号交換を受けてのこれ。

 

このセリフを臆面もなく言ってしまうキャラクターも怖いけど、いくらバブルとはいえこのやりとりを軽口として受け流す時代感覚がやっぱり異常。

とはいえ、このキャラクターを演じる宇梶剛士がまだ俳優として出来上がっていない感じの棒なので、デカいし怖いのに棒だから憎めないという絶妙な味を出している。

 

さて今回、まだ4話だというのにもう嘘がバレてしまい、だけどなんやかんやで“やっぱ好っきゃねん!”までいくとは展開が早すぎる。

困難を経ての“やっぱ好っきゃねん!”は恋愛ドラマにおける王道中の王道だけど、

なんで“やっぱ好っきゃねん”に至るのか、

まだ4話だし、男女3人ずつの交流を広く浅く描いてきたもんだから、

その機微が全然伝わってこない。

このあたりのディテールの描きこみ不足という反省が今後の野島伸司作品の完成度を高めたのかも。

 

※「君が嘘をついたは」FODプレミアムにて配信中です。(記事作成時点)

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