第2話「はじまりは恋ではなく」

脚本:北川亜矢子

監督:三木康一郎

 

物語中盤、カンチ・リカ・さとみ・三上くんの4人が飲んでる最中、急にリカがトラブル案件発生!とか言ってカンチと抜け出すもんだから、おいおい!「東ラブ」で仕事なんかしてんじゃないよ!これだから最近の恋愛ドラマは…何か違う話題と並行して描かないと物語作れないんだな…なーんつって猛烈がっかりしそうになった瞬間、嘘だよーん!のリカに(実際には言ってないけど)これこれ!この恋愛脳ドラマが東ラブなんだよ!!って画面にツッコんじゃったよ。

 

で、初回の冒頭、今回のラストと、なんだか性の描写が随分直接的で生々しいな…って思ってたんだけど、前作の保奈美リカはMAXテンションの現実離れで、カンチへの恋愛も尋常じゃない熱量で、なんだかリアルじゃない妖精みたいにチャーミングな存在で、今回の「セックスしよ!」も、言っといて案の定やっちゃうんだけど、事後で直接的シーンはなし。だからこそ保奈美リカはファンタジーで、かつ純愛の濃度がやたら濃く見えたわけだ。

 

だけど、今回のリカは、前作とは逆で、直接的に見せることで、よりライトに、軽薄な感じに映る。一旦セックスしとくか、的な、これが現代的な女性像なのかはわかんないけど、前作の重たすぎる異常愛みたいなテンションよりは、こっちのライト感の方がより現実的なのかも…と思った。だからこそ、今、令和版の「東京ラブストーリー」なのだね…。こっから純度が増してって、着地点が同じ純愛を描くもよし、違ってもよし…。さてどうなるか。

 

っという感じで、結構サクサク見れちゃう。いい感じ。

ただもう少し、現代版だからこそのフックは欲しいかな。

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