君が嘘をついた
脚本・野島伸司 演出・光野道夫
出演者:三上博史 麻生祐未 工藤静香 大江千里 鈴木保奈美 布施博 宇梶剛士 井上彩名 地井武男
第7話「好きだけど絶対会えない時もある!!」
主人公と男友達3人がサウナに閉じ込められる
「ダメだ、俺…、喉かわいた…。お前の汗、吸わせてくれ!!」」
字面だけみると完全にサイコパス。
そもそも、サウナに閉じ込められるというシチュエーション自体がクレイジーなのに、このシーンのオチがまさか救急車で運ばれるというクレイジー・ゴナ・クレイジー。
もちろんその救急車オチは深刻なはずがなく、チャンチャン♪というノリ。
時代とか、コンプライアンスとか、リアルとかアンリアルとか関係ない次元の作劇。凄すぎる。
とはいえ、前半の異次元コントの後、急に恋愛ドラマに舵を切り、そして意外にもグッと来てしまう野島伸司の手腕に舌を巻く。
特に今回、金持ちで医者の黒田アーサーVSしがない不動産会社現場監督の布施博が、
鈴木保奈美をプレゼント合戦で落とし合うという、これまた強引なシチュエーションでの出来事。
小さい箱のプレゼントを取り出した黒田アーサーに対し、「デカさで勝負だ!俺の勝ちだ!」とデカい箱のプレゼントでイキる布施博。
もちろん小さい箱の中身は指輪だったんだけど、布施博の大きい箱には、かわいい雪だるまの人形が…。
悔しいかな、布施博にキュンとしちゃったよ。
この強引なシチュエーションで、キャラ的にも「今日は安全日かな?」とか普通に言い放つ最低男で、しかもそれが布施博だというのに、たった一つの小道具によって、一瞬にして、キュン!とさせてしまうんだから、さすがの野島伸司マジカル。
とはいえやっぱり野島センスも炸裂。
前回の「この子は、熊本だ」が放った渾身のギャグ。
「男のニオイがするわね…(クンクン)…。
あたし、鼻がいいのよ。両穴1.5。なーんちゃって!」
なーんちゃってじゃねーよ。
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