君が嘘をついた
脚本・野島伸司 演出・楠田泰之
出演者:三上博史 麻生祐未 工藤静香 大江千里 鈴木保奈美 布施博 宇梶剛士 井上彩名 地井武男
第6話「女は強気でフラれたい!!」
結婚式の二次会での挨拶
「これから僕たちは……、
♪苦しくったって~、悲しくったって~、ベッド~の中では、一緒なのッ」
(「アタック№1」のメロディに乗せて)
物語後半。
お前誰だよっていう、突然現れたモブキャラが結構な尺を使って最低のオープニングセレモニーを披露したところから、トンチキパーティーが繰り広げられます。
女モブ「なんか危険な空気、感じない?」
男モブ「霊感強いんだってね」
女モブ「そうそうアタシね、イタコになろうと思ってるのよ」
トンチキパーティー幕開けの殺気を感じ取ったモブキャラ女子。その描写があまりにもクレイジーすぎる。
イタコに「なろうかな」ではなく「なろうと思ってるのよ」ってところが、未来はいつまでも明るいと信じていたバブル景気の賜物。
カップル・女「今度、ディズニーランドに行きませんか?」
カップル・男「(気もそぞろで聞いてない)ん?デニーズの和風ハンバーグが食べたいの?」
三角関係のかみ合わないギクシャクを表現した会話。
ディズニーとデニーズはまだしも、和風ハンバーグはどこから持って来たんだというツッコミは野島伸司の前では無意味。だってそれこそが野島センス。
その後、もう一組のカップルが嫉妬に狂い、取っ組み合いになりパーティー会場から出て行く…
そして会場に残った“デニーズ”カップル…
カップル・女「(男にせがみながら)あたしにキスして―、あたしにキスして―!」
(酔っぱらってるんだとまわりが止めに入る)
カップル・女「こんなとっこどこさ、肥後さ~♪」
それを見ていた地井武男「この子は、熊本だ」
意味わからん。
あまりのトンチキ展開に全くついていけない。
なぜシーンの終わりが「この子は、熊本だ」なんだ。それでオチをつけたつもりか、締まるはずがないぞ野島伸司。
そしてその後、平然と鈴木保奈美の金に執着する理由、主人公カップルの好き同士なのに、好きだから、別れを決意する。。。というシリアスへなだれ込む超絶ハンドリング構成。
この想像だにしない、異次元の創造力こそがこの後ヒット作を連発させる野島伸司の才能なのでしょう。
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